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ご利用者のお宅に福祉用具や住宅改修のご相談でお伺いして、様々な提案をしたのちに再度ご確認させていただいた時、 「便利になりました。」「段々いろいろなことがしたくなりました。今度は買い物に行ってみようと思います。」などと、おっしゃってくださると私自身も幸せな気持ちになります。 私たちがお伺いすること自体も楽しみにされている様子は、お伺いすることが楽しみになります。 しかし、便利にはなったけど・・・と思われる場面に遭遇してしまうことがあります。
ポータブルトイレを使用して排泄そのものは以前よりも便利になったけど、私たちがお伺いした時に「ちょっとお待ちください。」とご家族に言われてお待ちしている間。 「シューッ」と消臭剤の音がして、「どうぞお入りください。」と言われてお部屋に入るとき。 もう何が起こっているのかわかります。そして、その時のご本人のお気持ちはどう思われているでしょうか。 福祉用具も住宅改修も便利な点の裏返しに不便な点が潜んでいることが多くあります。
排泄でお困りの方がポータブルトイレを使用した時の便利な点は、「トイレ等までの動線が短くなる」ということでしょう。 動線が短くなるため、移動に対する時間が短くなり、機能的な失禁を防ぐことができます。 しかしその反面不便な点として、「臭いが残る」「その臭いがあるバケツの中の汚物を捨ててもらわなくてはならない」「必要なくなった時に捨てなければならない」ということがあります。特に臭いや後始末に対して、ご本人が気を遣うことにより「食事量や尿量を制限してしまう」という場合があるかもしれません。
食べたものを排泄するということは、人間らしく生活するための一番必要なことだと思います。その生活を当たり前にしていただくための用具の不便さ、すなわち「臭いが残る」「その臭いがあるバケツの中の汚物を捨ててもらわなくてはならない」「必要なくなった時に捨てなければならない」を解消する画期的な取り組みがラップポンではないでしょうか。
加島 守

公営社生活福祉研究所|理学療法士 加島 守