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【災害担当のつぶやき】災害時にトイレを軽視してはいけないのはなぜ?その③
東京は桜が満開、卒業シーズンも終わり新生活の時期を迎えようとしています。新型コロナウイルスとの闘いも1年を越えましたが…どんな状況であっても明日はやってきます。新しい環境で一歩を踏み出す皆さん、頑張ってくださいね!※もちろん引き続きの方も頑張りましょう!私も頑張ります! さて前回は災害時に使われるトイレの種類についておさらいしました。今回はいよいよ(ようやく?)『トイレを軽視することの怖さ』についてお話します。 使いたいトイレ、使いたくないトイレ 日頃の外出先で(個室の)トイレに行ったとき、こんな経験ありませんか。『あれ、行列してるのにあの個室空いてる…?』(行ってみる)→『うわ、汚れてる!使いたくない!』 そこまでの経験でなくても、トイレが汚れていると嫌な気持ちになりがちです。逆を言えば、トイレが綺麗だと好印象にも繋がるのです。ある商業施設ではトイレ美化に力を入れ、リピーターが増えたというデータもあると耳にしました。そのくらいトイレというのは現代に生きる私たちの意識の中で『綺麗な場所であってほしい』という願望があるようです。 しかしながら…災害時にはトイレ事情が悪化しがちです。水が出なくなったり、下水道管が損傷したり、様々な理由で普段のトイレが使えなくなります。すると前回お話した災害用トイレが使用されるわけですが…使い慣れていなかったり臭いの問題だったり、トイレの環境維持が上手くできなかったりと様々な問題によってトイレは汚れていってしまいます。ということは…冒頭の話と同じような状況になってしまうんですね。また、お年寄りや小さい子供は屋外にある和式トイレや携帯・簡易トイレは使いづらいという問題もあります。 行きたくないトイレが招くもの 浴衣や着物、脱ぎ着しづらい洋服を着たときに『トイレに行きたくないから水分を控えた』経験のある方は少なくないと思います。トイレが汚れて行きたくない環境になると、これと全く同じことを考えます。前者の例では長くても半日くらい頑張って我慢すれば解放されますので大事には至ることは少ないですが、後者の場合はそうはいきません。避難生活は1~2日で終わりません。長ければ1か月以上に及ぶ場合もあります。水分や食事を控えつづけると、人間の体はどうなるでしょうか。 まずは体力や免疫力が落ちてしまいますね。感染症にかかりやすくなったりします。次に脱水。近年は特に暑くなる夏が多く、熱中症の危険性も高まってしまいますね。更にエコノミークラス症候群。血管内で血栓ができてしまう病気ですが、水分不足はこの要因のひとつです。避難所で起こりがちな3つを挙げましたが、これはどれも命に関わる危険性がある重大な事象なのです。避難生活を送る中で亡くなってしまうことを『災害関連死』と呼びます。この災害が地震であった場合は『震災関連死』と呼ばれることもあるようです。もちろん他にも原因はありますが、トイレに行かないことが死に繋がるだなんて…考えたことがありますか? その④に続きます。 ↓お絵描き動画作りました。こちらも是非ご覧下さい! https://www.youtube.com/watch?v=8cfmN77vWdc
2021.03.29
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東日本大震災から10年に寄せて
東日本大震災から10年の節目を迎えます。ここに、改めて東日本大震災にて被災された皆様に御見舞い申し上げます。また尊い命を失われた皆様に哀悼の意を表します。 2011年3月11日14時46分に発生した東日本大震災。死者は1万5899人。行方不明者は2529人。災害関連死と認定された方3700人。ラップポン事業部は東日本大震災発生後、内閣府からの要請で110台のラップポンを設置する為に宮城県に入り、トイレ環境が悪化した避難所・病院・介護施設にラップポンの設置支援を約2か月間させて頂きました。 震災から10年、当時のことが蘇ります。駆け付けた現地の街の様子がまるで映画のセットかと見紛う程の悲壮な光景であった事…小学生の兄弟が既に亡くなっている両親が迎えに来てくれるのを避難所でずっと待っていた事…お年寄りが避難していた避難所のリーダーが仮設住宅に移った途端に病に倒れ、視力が半分になった事…避難所で畳1畳分の狭いスペースに疲れ切って横になっていたお年寄りの顔… 災害発生から2週間後にラップポンの設置に訪れた石巻市の渡波小学校でのことです。避難所のトイレは上下水が流れない為、和式トイレに新聞紙を敷き排泄物をポリ袋にいれて処理をしていました。処理ができないトイレには排泄物が山積みの状態でした。翌日、廊下にラップポンを設置していると驚くべき光景を目にしました。被災しているお母さん達がマスクに手袋・新聞紙を片手に各階のトイレに集まっています。私が「いまから何がはじまるのですか?」と尋ねると、「今から意を決して便器に溜まっている排泄物を取り除いて掃除をし、トイレを完全に使用禁止にするんです。」と…感染症リスクを負いながらの行動でした。そのお母さん達は設置されたラップポンを見て、「こんなにきれいに使える凄いトイレ、もっと早く欲しかった!」と大喜びしていたのが印象的な出来事として心に残っています。この経験は被災地でのトイレ事情の重要性に直面した大変大きな出来事で、今日まで続く支援活動へと繋がっています。 避難所での生活は負担が大きく、不衛生で数が足りないトイレには極力行かないよう我慢をする状況になっており、これが災害関連死にも繋がります。日本セイフティー株式会社ラップポン事業部はこの負の連鎖を防ぐ為、精神的負担を低減する為に、これからも被災地で必要なトイレについて真摯に研究し、より良い製品をご提供するべく努めて参ります。 ↓当時の活動の様子を記録した動画です。 https://www.youtube.com/watch?v=k5xxNCnPrbg
2021.03.11
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2021.3.11 日本財団様Youtube生配信にて弊社製品が紹介されます
3/11。東日本大震災から10年となるこの日に、日本財団様主催にて被災地となった岩手県石巻市からYoutube生配信が予定されております。この動画中で弊社製品『ラップポン・トレッカー』が紹介されます。当時現地へ支援に向かったメンバーからの生の声も放送予定です。こちらからどうぞご覧下さい。※新しいタブが開きます
2021.03.09
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第26回日本災害医学会・総会で3月16日(火)12時40分~13時30分学術セミナーに共催します!
2021.03.02
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【災害担当のつぶやき】災害時にトイレを軽視してはいけないのはなぜ?その②
こんにちは。初めに、福島県沖にて2/13に発生した地震にて被災された皆様にお見舞い申し上げます。震源から離れた関東でも停電が発生したりと、いざというときの備えや行動について改めて考えた方もいるかと思います。いついかなる事態に見舞われても安心して命を守れるよう、日頃から考えて行動していかなければならないと改めて感じました。さて、前回はじめてのコラムではトイレがとっても大事だと書きました。今回は災害時に使われるトイレはどんなものがあるのか、その種類について簡単にご紹介しようと思います。 A:屋外に設置されるタイプ ・仮設トイレ皆さんが一般的に想像するものはこれではないでしょうか。工事現場やお祭り会場などに設置されるボックスタイプのものです。今は洋式タイプや水洗式の製品も登場しています。また着替えをしたり身体に障害をお持ちの方も使いやすいように室内が広いタイプの製品もあります。 ・マンホールトイレお住いの自治体でこれの整備が進んでるらしい!という方はご存知かもしれません。マンホールに直結させ、排泄物をそのまま下水道に流すトイレです。汲み取りが必要ないため管理はしやすいです。ただしどのマンホールでも使えるというわけではなく、マンホール蓋や下水道管などは専用の構造が必要です。 B:屋内に設置されるタイプ ・携帯トイレ袋・凝固剤を1セットとするものです。小さなお子さんがいるご家庭は長時間ドライブに備えて用意したこともあるかもしれませんね。既存の便器に袋をかけるタイプ、直接排泄器に押し当てるタイプなどがあります。凝固剤は袋の中にセット済み、もしくは自分で入れて使用します。使用後は袋の口を手で結ぶなどして処理をします。 ・簡易トイレ携帯トイレと同様に袋と凝固剤で処理をしますが、こちらは便座がセットになっているため既存の便器がない場所にも設置できます。テントなど雨風をしっかり凌げるものがあれば屋外でも使えます。弊社の自動ラップ式トイレ『ラップポン・トレッカー』はこのカテゴリに属しています。 大まかには災害時のトイレはこのように分類されます。それぞれ特徴があるためどれが特別優れている!と言い難いのですが、一般のご家庭でトイレを備えるとなると…現実的にはBグループを選択することになるのかな、と思います。 その③へ続きます。 ↓お絵描き動画作りました。こちらも是非ご覧下さい! https://www.youtube.com/watch?v=8cfmN77vWdc
2021.02.20
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令和3年度介護報酬改定『排せつ支援加算』の強化について
今年4月の介護報酬改定では、現行の排せつ支援加算についてアウトカム評価の考え方が組み込まれます。 これまでの利用者単位の加算から、事業所単位の加算体制に変更となり入所者全員の状態のスクリーニングを定期的に行い、更に6か月間の期限が撤廃され6か月を超えての算定が可能です。排泄状態の改善(アウトカム)について2段階の評価体系となり要件を満たした人数分に上乗せて加算できます。対象は、介護老人福祉施設・地域密着型介護老人福祉施設・介護老人保健施設・介護医療院に加え、看護小規模多機能型居宅介護です。 介護老人福祉施設以外では、今回の「排せつ支援加算」・「褥瘡マネジメント加算」が初のアウトカム評価となります。利用者の排せつ改善にしっかりと取組み達成することで加算額を取得できるようになります。 ※詳しくはこちら
2021.02.19
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防ごう!院内クラスター!お絵描き動画を作成しました。是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=J_LXgxpTfrE
2021.01.26
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TVから心温まるニュースを目にしました。
毎日毎日聞こえてくるのは、緊急事態宣言とコロナ関連のニュースばかりです。 感染者数も減少せず静岡県や都内では変異種の感染などストレスが溜まる事ばかりの日々。 自分達の命は自身で守るしかないのです。 そんな中、TVを見ていたら心温まるニュースを目にしました。 湘南おおふなクリニック院長の長谷川太郎先生が24時間訪問でPCR検査を行っているニュースが飛び込んできました。 長谷川先生と初めて会ったのは熊本地震。 ボランティア医師で支援に来られていた時、ラップポンが災害派遣で被災現場に入ると避難所の医療支援で頑張っておられました。 感染症を防ぐ為にラップポンの設置場所などご指示を頂きました。 現在、ラップポンは微力ながらコロナ感染病棟で使用して頂き、お役に立っているとのお声を多く頂いております。 長年ラップポンの営業に携わり、避難所での感染対策を学ばせて頂いている私達ですが、感染症の本当の恐ろしさを改めて目の当たりにしております。 最前線で未知のウィルスに立ち向かっている医療従事者の皆様に心から敬意を表すると共に深く感謝を申し上げます。
2021.01.25
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【災害担当のつぶやき】災害時にトイレを軽視してはいけないのはなぜ?その①
災害ページを担当致します営業部のKです。宜しくお願い致します。弊社の製品『ラップポン・トレッカー』は災害現場で活躍できるトイレですので、防災用品と認識してくださっている方が多いです。防災用品。今はホームセンターに行けばたびたび特集コーナーが出来ていたりして、災害用トイレひとつとってみても種類も豊富にありますよね。しかし防災用トイレの備蓄!と一口に言っても、『何をどうすればよいのか分からない!!』という方は結構多いのではないかと思います。そんな時に寄り添える・考えるきっかけになるようなことを、実際の災害現場での出来事なども交えながら少しずつお伝え出来たら…と思い、不定期更新でつぶやきを書いてみることにしました。お時間あるときに読んでみていただけると嬉しいです! 手持ちの災害備蓄品を考えてみると… 皆さんはご自宅や職場にどのくらい災害時用の備蓄があるかご存知でしょうか?更にはどのようなものが備蓄されているのかもご存知でしょうか?ちょっと想像してみましょうか。 …お水、ラジオ、電池、懐中電灯、缶詰、レトルト食品、ろうそく、マッチ。 …絆創膏、タオル、下着、ラジオ…あと何があるかなぁ。思い浮かばないなぁ。ひとまず食べるものは何とかありそうですね。数時間で飢えてしまうことはなさそうです。明かりも確保できそうです。ラジオがあれば情報も入ります。タオルと下着があるなら清潔が保てます。大きなタオルなら毛布の代わりにも使えるかもしれません。この内容を揃えておけば数日くらいは過ごせそうです。あぁよかった!いえいえ、まだまだ。大事なものを忘れています。朝起きたら行きたくなるのは?ごはんをたべた数時間後に行きたくなるのは?夜寝る前に行くのは?体調を崩すと行く回数が多くなるのは?そうです。トイレです。えっ?トイレの備蓄?と思った方もいるのではないでしょうか。実はトイレは災害時の避難生活を大きく左右すると言っても過言ではない、とってもとっても大事なものなのです。災害が起きたとき、原因はさまざまですが断水は多くの場合発生します。すなわち私たちが毎日当たり前のように使う水洗トイレは使えなくなります。さてどうしましょうか?その②へ続きます。 ↓お絵描き動画作りました。こちらも是非ご覧下さい! https://www.youtube.com/watch?v=8cfmN77vWdc
2021.01.22
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深川アートパラおしゃべりな芸術祭
昨年11月「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭」に協賛企業としてサポートさせて頂きました。2020年11月15~23日の9日間にわたり江東区の門前仲町、清澄白河、森下エリアで開催されたものです。芸術祭では障がいなど様々な理由によりまだ世の中に知られていないアーティストに光をあて街中に500点以上を展示されておりました。この絵は弊社社長が500点以上の中からセレクトさせて頂きました。データーを頂き、パネルにして昨日から玄関に展示をさせて頂きました。
2021.01.15